公開日: |更新日:
高校受験のために勉強していると、ふとしたことがきっかけでお子さんは不安に陥ることがあります。お子さんの不安を解消するために親御さんができることを紹介しますので、高校受験に悩むお子さんをお持ちの方は参考にしてみてください。
高校受験の本番が近づいてくると、多くのお子さんは不安になるものです。高校受験が自分にとっても大切なイベントであることを理解できていればなおさら、不安になるのは自然なことといえます。お子さんが不安を感じる主なきっかけは、「思うように勉強が進まない」「模試の成績が良くなかった」「落ちたらどうしようと考えてしまう」の3つです。
受験勉強は計画を立てて進めることがセオリーですが、計画に沿って思うように勉強を進められなければ、不安になることでしょう。決めた時間に集中して取り組めなかったり、体調を崩して勉強が遅れてしまったりと、スケジュールが崩れる原因は多々あるものです。また、周囲と比較して自分は理解できていない部分が多いのではないかと感じるときにも、思うように勉強が進んでいないと不安に思うきっかけになります。
模擬試験の成績が良くなかったときにも、お子さんは不安を感じやすくなります。模試は本試験ではなく、あくまで一つの指標に過ぎません。しかし、模試の結果は点数だけでなく、順位や志望校の合格判定というかたちで示されます。そのため、周囲の人より成績が良いかどうか、志望校に合格できそうかどうかが明らかになります。結果が悪ければ、不安になったりモチベーションが下がったりしても無理はないでしょう。
「高校受験に落ちたらどうしよう」と、悪いことばかり想像してしまい、不安になることも考えられます。小学校や中学校で受験をしていなければ、高校受験は多くのお子さんにとって初めての経験です。10代のお子さんの生活の中心は学校にあるので、希望する学校に行けないとどうしたら良いか分からず、挫折してしまうのではないかと考えるお子さんもいらっしゃるでしょう。自分の学力レベルと目標とのギャップを冷静に分析できていれば良いですが、落ち着きをなくして不安になっている場合、対策が必要になってきます。
高校受験なんてどうでもいいと考えていれば、不安に思うことはありません。高校受験に対して真剣に向き合っているからこそ、不安になってしまうのです。勉強の進捗状況や学力のレベルについて心配することは悪いことではないものの、不安は増殖していきます。一度ネガティブな感情になると、ほかの不安要素も連鎖して想像してしまい、負のループに陥ってしまう恐れもあるでしょう。お子さんが不安の悪循環から抜け出すためには、親御さんのサポートが重要です。
高校受験に対するお子さんの不安を解消するために親御さんができることは、主に「子どもがリラックスできる環境を作る」「周りと比較しない・させない」「相談に乗ってあげる」の3つです。
とくに受験シーズンは、常にプレッシャーがかかって知らないうちに緊張しているもの。お家だけが、ホッとできる場所という場合もあるでしょう。親御さんは、学校や塾から帰ってきたお子さんがリラックスできる環境を作ってあげてください。好きな食べ物を用意したりお風呂を沸かしておいたりすることもオススメです。帰宅して不安な気持ちがリセットされれば、またやる気を出して勉強に取り組めるでしょう。
周りと比較しないこと、比較させないことも大切です。模試の成績などを見て仮に順位が低かったとしても、周囲と比較するような発言はしないように。学力や志望校のレベルは人それぞれ異なっています。また、お子さん自身が周囲と比較して不安になっているような発言をしたときは、まずは話を聞いてあげることが大事です。不安な気持ちを吐き出させたうえで、自分自身の目標に向かっていけるように諭してあげましょう。
お子さんが不安な気持ちを話したい様子なら、相談に乗る相手としてふさわしいのは親御さんです。一人で抱え込んでいると不安が連鎖して悪循環に陥りがちですが、人に話すだけでも不安が解消されることがあります。ただし、過干渉は禁物。本音を語ってくれるような信頼関係を日ごろから築いておくことが大切です。相談内容によっては、学校や塾の先生に相談したほうが問題を解決できることもあるでしょう。その場合は、親御さんも一緒に相談する機会を設けることをオススメします。
受験勉強中にお子さんが不安になるのは、高校受験に真剣に向き合っている証拠です。リラックスできる環境作りや周りと比較しない・させないこと、相談相手になるなどの面でサポートすることが、お子さんの不安な気持ちの解消につながるでしょう。
引用元:馬渕教室
http://kouju.mabuchi.co.jp/index.html
引用元:Z会の通信教育
https://www.zkai.co.jp/jr/
※価格は、2021年10月の情報です。