公開日: |更新日:
そろそろ高校受験を前に、学習塾ではなく進学塾にしたほうがいいのではないかと考えている人も多いようです。高校受験は多くの子ども達にとって初めての本格的な受験です。中にはまだ自覚のない生徒もいるようですが、進学塾に行くことによって目覚める生徒も意外といます。中学生最後のだいじな時期をどう過ごすかで、大学受験にまで影響が出てきます。それでは、進学塾には学習塾にはないどのようなメリットがあるのかを解説します。
それぞれの進学塾では、入塾テストを実施しています。それまで、学習塾、特に個人経営の塾では、経験していない入塾テストで成績によりクラスも分けられます。塾によって「根幹能力テスト」とか「入室テスト」など名前は違いますが、基本的には同じ趣旨のアクティビティーです。それぞれの生徒に的確なクラス分けが行われることが目的ですが、同時に、生徒が進学塾に入る目的を意識するきっかけにもなります。自分のレベルを客観的に見ることによって、これからどのように勉強していくかを計画していく材料にもなり、モティベーションをあげます。
進学塾、特に企業経営の大型塾は、もともと受験情報量が多い上に、情報を費用や人を使ってさらに分析するために、個人経営の塾とは比べられません。特に受験のシステムの変更があるような場合に、企業型大手進学塾は、対応しやすいと言えます。また、各地、各年の受験問題を分析し、出題傾向を分析し、受験で質問されやすいことをデーター化することも可能です。社会なども、新聞や世論も含め、分析してどの項目が出題しやすいか、細々とした情報を提供してくれます。分析の結果から作った進学塾の模擬試験の問題がそのまま受験テストに出たというようなことも、往々にしてあります。
進学塾では一般の書店では売っていない進学塾オリジナル教材が使われている場合が多いようです。市販されている参考書は基本的には、学校の勉強を補助するためのものですが、進学塾の教材は、受験プラス高校に入ってからも高い水準を維持していくというコンセプトで作られています。基本問題から難易度の高い問題へ、ペダゴジカルに並べられ、無理なくアドバンスできるシステムになっています。
大学受験予備校などでは、名物講師が雑誌などにも登場するくらい有名ですが、高校受験のための進学塾も同様です。進学塾も、アルバイトの先生ではなく、きちんと授業を長いスタンスで考えてくれるプロの教育システムを頭に入れている先生が教えています。「わかりやすい説明」というのはひとつの技術です。東大を出て、受験勉強で成功をしたからといってそれだけでよい教師になれるわけではありません。生徒が納得できる説明ができる教師、生徒の思考メカニズムをよく理解できる教師こそが必要なのです。
大手の進学塾のメリットはコースに分かれて、それぞれの希望に従った勉強が効率よくできることでしょう。人数が多いので、細かく志望校によってグループを分けられますから、受験問題や傾向に絞って勉強ができます。また、同じ高校に一緒に行くという連帯感が勉強のモチベーションを上げる効果もあります。情報を共有できるのもメリットです。その上、進学塾で知り合った友人と一緒に高校に入ると五月病になる可能性も低くなります。
進学塾のメリットを並べましたが、もちろん、入ったからといって安心してはいけません。進学塾に入った人が全員、希望校に進学しているわけではないことも念頭に置きましょう。中には、進学塾での勉強が負担になって、やめてしまう人がいることも事実です。自分の学力と性格にあった進学塾を選ぶことが大事です。そして、努力するのは自分自身だということを忘れてはいけません。
引用元:馬渕教室
http://kouju.mabuchi.co.jp/index.html
引用元:Z会の通信教育
https://www.zkai.co.jp/jr/
※価格は、2021年10月の情報です。