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学校からだけでなく、塾からも大量の宿題が出されてしまうといった経験をされている方も多いのではないでしょうか。塾はお子さんの学力をアップさせることを目的に宿題を出しているものの、その量が過剰ならば逆効果になることがあります。
ここでは宿題が多すぎて終わらないときの対処法を二つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
義務教育ではないのに、塾でも宿題が出されることはよくあることです。自習を習慣づけるため、授業で学んだ内容を定着させるため、授業だけでは教えられなかった部分をカバーするためといった目的で、塾は宿題を出しています。
塾の宿題の量は、受験シーズンにあたる学年かどうかで異なってきます。中学1年生〜中学2年生の間は、宿題の量はそれほど多くないかもしれません。しかし、中学3年生に進級するころや受験シーズンが本格化する時期には、宿題の量が増えてきます。問題の難易度も上がるため、一つの宿題に費やす時間も多くなってくるでしょう。
部活動を続けていたり、ほかにも習い事をしていたりするととくに、学校・部活動・習い事・塾をこなすことが大変になってきます。
塾が大量の宿題を出すのは、何も生徒に辛い思いをさせるためではありません。主に、「反復させて知識を定着させる」「勉強サボったり遊びすぎたりするのを防ぐ」という二つの目的で大量の宿題を出しています。
受験勉強は、まずは基礎的な知識を覚え、その知識を活用して応用問題を解いたり、同じような問題を繰り返して解き方を身につけることが大切。そのためには、塾で授業を聞くだけでなく、大量の宿題をこなして反復することが必要です。
また、大量の宿題には、勉強をサボってしまったり遊びに時間を費やしすぎたりすることを防ぐという効果もあります。部活動や習い事をしておらず、学校で出される宿題も少ない場合は、自主的に勉強を続けることはなかなか難しいでしょう。空いた時間や余っている体力を勉強に向けるためにも、塾は大量の宿題を出しているのです。
塾は目的を持って宿題を出しているとはいえ、その量が多すぎれば逆効果になってしまうことも知っておきましょう。反復して学習内容を定着させるために宿題を行うべきところ、過度な量の宿題によって勉強が単なる作業になったり、お子さんのやる気を低下させたりすることもあります。
宿題の量が多すぎると、とにかく期日までに終わらせることが目的になってしまいます。そうすると真剣に取り組まなかったり、適当に書いて提出したり、解答があれば写したりしてしまうでしょう。大量の宿題をこなすことがノルマになってしまえば、お子さんは自分で考えることを諦めてしまいます。学習内容を定着させるための宿題でないなら、それは勉強ではなく単なる作業でしかありません。
過度な量の宿題は、お子さんのやる気の低下を招くこともあるため注意が必要です。問題を解くことによって各単元を理解し、少しずつステップアップしていくから「勉強が楽しい」「やる気が出る」と思えるのであって、大量の宿題を押し付けてもやる気の向上にはつながりません。
たくさんの量をこなすことは、趣味や遊びならできるでしょうが、忍耐力が必要な勉強においては苦痛になってしまいます。お子さんに限らず大人でも一緒です。仕事において、何も考えずノルマをこなすことだけを指示されたら、やる気がなくなるだろうということは想像できるでしょう。
塾から出された大量の宿題に対処するには、どうすればよいでしょうか。オススメの対処法として、「時間を決めてやること」と「塾に相談すること」の二つの方法を紹介します。
塾の宿題をするときは、時間を決めて取り組むことが大切です。中学校生活は、まずは学校の授業をしっかりと受けて理解することが第一で、部活動・習い事・通塾などへ時間を振り分けていきます。塾の宿題に時間をかけるあまり、睡眠時間が十分に確保できず生活リズムが崩れては、勉強に集中できなくなり悪循環です。「朝起きて学校に行くまで」「帰宅後夕食を食べるまで」「夕食後寝るまで」など区切りをつけて宿題に取り組むようにしましょう。部活動や習い事で曜日ごとに予定が異なる場合は、曜日によって時間を変えても構いません。宿題の量が多いとやる気が下がり、ついダラダラやってしまいがちですが、量が多いからこそ時間を決めて短時間で集中して終わらせましょう。
時間を決めて集中して取り組んでも、宿題が終わらない場合は、塾に相談することも対処法の一つです。時間を区切って宿題をしても提出日までに間に合わなければ、宿題のレベルが高すぎるか量が多すぎる可能性があります。塾に相談せず日常的に睡眠時間を削ることは、成長期に不規則な生活を送ることになるためオススメできません。
宿題が終わらず困っていることや生活に支障が出ていることを塾に相談すれば、苦手分野を克服できるよう対策を考えることや、より効率的・効果的な学習体制を作ることにつながります。相談するときは、お子さんから講師に伝えてもよいですが、親御さんから伝えた方がよいでしょう。志望校合格まで、学校生活・塾の生活・日常生活の三つをバランスよく送れるよう、お子さん・親御さん・塾の先生の三者で協力して工夫することが重要です。
宿題をするときには、量をこなすだけの「作業」ではなく反復して知識を定着させるための「勉強」にすること、塾の先生や親から「やらされるもの」ではなくお子さんが「自発的にやるもの」にすることが大切です。お子さん自身が、志望校合格に向かって努力する意味や宿題に取り組む目的を理解して、納得したかたちで勉強できるような学習環境を整えましょう。学習環境を整えるにあたっては、きちんと相談に乗ってくれるような塾を選ぶことをオススメします。
引用元:馬渕教室
http://kouju.mabuchi.co.jp/index.html
引用元:Z会の通信教育
https://www.zkai.co.jp/jr/
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