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塾を選ぶ際に重要視したいサポート体制についてまとめています。ただ、面談をやっていれば良い塾、振替授業があれば安心、というわけではありません。チェックしたい部分も詳しくご紹介します。
多くの塾が採用しているのが、担任制です。ひとりの生徒に対して、ひとりの担当を決定。全体的なサポート、学習状況、弱みはどこかなどを把握し、生徒に現状を知らせた上でアドバイスをします。それによってモチベーションを上げ、成績向上を狙います。
ただし、この担当制は多くの塾が採用。そこで、プラスで見て欲しいのが、面談があるかないかです。
是非重要視してほしいのは、面談にどのくらいの時間をかけており、どのような内容を話すのかということ。マニュアル化したような面談ではなく、本当に一人ひとりの生徒を理解し、誠意をもって対応してくれるかという部分を見てほしいと思います。
入学前の面談で、より多くの授業を取らせようとする話ばかりの塾は良心的とは言えません。
体調不良や学校の用事でどうしても休まなければならなくなった際、授業の振替ができるかどうかは重要です。
チラシやパンフレットなどを確認すると、振替授業を行っている塾が多くあります。ただし、その条件は必ず確認するようにしましょう。
振替回数の制限や日にちの指定、半月前までに欠席連絡済みの場合のみ振替可能、振替に手数料が必要など。難しい条件を提示する塾も少なくありません。
塾の中には、塾と自宅の間で送迎するサービスを設けているところもあります。とても安心できるサービスなので、ご両親にとってはありがたいですよね。
ただし、無料なのか、送迎サービスの利用によって先生への質問時間がなくならないかなど、詳細も確認しておきましょう。
カウンセラーが在籍していると、困ったとき・悩んだときの心の拠り所になります。学生たちも毎日勉強に励み、走り続けて疲れ切ったときに、ふと相談にのってもらえる相手がいれば安心です。
高校受験というのは、人生において小さなことではありません。自信をなくすこともあれば、行くべき道に悩むことも。思いつめてしまう前に、話のできる場所があるかどうかは非常に重要になってきます。
塾によっては成績アップ保証制度とも呼ばれていますが、塾側が必ず成績が上がることを保証してくれる制度を設けているところもあります。この制度があるということは、塾側が自信を持っているということです。
それぞれの塾で少しずつシステムに違いがありますが、基本的に一定期間中にどのくらい成績をアップするかという目標を設定し、できなかった場合に授業料の1部を返還する、または3ヶ月間など授業免除にする、無料の授業を受けられるといった制度です。
そのため、生徒が理解できるまで、塾側がサポートしてくれ、理解できない場合は、プラスアルファのクラスを無料で受けられ、理解できるまで家に帰らないで、塾の授業が終わった後に特別に教えてもらえます。
成績保証を受けられる条件は、それぞれの塾によって少しずつ違いますので、1個別指導をしている塾を例に紹介します。学年の最初に成績保証の申し込みをする時に、最後の学年末テストの結果がわかるもののコピーを提出します。定期テストのみの保証で、模擬試験や入学試験などは含まれていません。
成績保証の適用を受けられる条件は、1科目につき「120分授業4回以上」を受けること、面接をして生徒にふさわしい教師を選択し、次の定期試験のための打ち合わせなどを行い、指導を受けることなどが成績保証適用のための条件です。その他、どの塾にも共通しているのが、クラスへの出席率。塾のクラスに5分以上の遅刻を○回以上しないなど、きちんと授業を受けていることも大切な条件です。
その他、開智総合学院のように、入塾して60日間の間にステップアップしたと感じない場合に、授業料を全額返却する成績保証制度もあります。開智総合学院の場合は本人の申請のみです。
具体的な目標を掲げることは、学習のモチベーションを上げるためにも有意義なことです。しかしあまり目標が高すぎても、クリアできず、自信喪失になりかねません。だからといって、目標が低すぎると成績保証制度の意味がなくなってしまいます。そのため、1例を上げると、入塾時に点数が60点以下の生徒はプラス20点、60点以上の生徒は80点、80点以上の生徒は90点を目標にする、というような感じの目標が掲げられます。
塾側も、成績保証制度を受けている生徒には特別授業を提供したりして、綿密なサポートを行いますから、ほとんどの生徒が目標を達成しています。目標を掲げ、それに向かって努力し報われると、頑張ればできる、次はもっと努力すれば、もっとできるようになるはずだというふうにポジティブな思考に向かっていきます。
これを心理学用語で「自己効力感」、または「セルフ・エフィカシー: Self-efficacy」といいます。一度自己効力感を感じると、努力することが楽しくなり、全てに前向きになり、高校受験勉強に積極的になります。
参考:自己効力感とロービジョン2014-04:NPO 法人モンキーマジック 高梨美奈(PDF)
生徒が結果を出したかどうかというのは、判断がかなり難しいのでトラブルの原因になります。例えば、期末試験で20点アップというような目標の場合、生徒の通う中学の期末試験がたまたま難しく、最高点が70点くらいだった場合は、点数を20点も上げるのはほぼ不可能になってしまいます。そういう場合でも5段階評価はアップしているはずですから、お子さんの努力を褒めてあげて次のステップに結びつけましょう。
成績保証制度を利用する場合、制度そのものが目的ではなく、制度を利用してモチベーションが上がる可能性があるので、うまく利用していきましょう。ほんの少し後押しをすれば、頑張れそうだと判断した場合などに利用してみましょう。
引用元:馬渕教室
http://kouju.mabuchi.co.jp/index.html
引用元:Z会の通信教育
https://www.zkai.co.jp/jr/
※価格は、2021年10月の情報です。