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個別塾と家庭教師は似て非なるもの。大切なのは、それぞれの特徴を知ったうえでお子さんに合ったほうを選ぶということです。
ここでは、個別塾と家庭教師それぞれの特徴をご紹介します。しっかり吟味したうえで、お子さんの成績をより効率よく伸ばせるほうを選んでください。
個別塾の多くは完全マンツーマン指導は行っておらず、1人の講師が2~3人の生徒を同時に教える形になっています。
2~3人なら十分少人数だと思うかもしれませんが、60分授業を3人で受ければ1人当たりの時間は20分。
残りの40分は、問題を解く、わからなかった問題を確認するなど自習にあてることになります。
とはいえ、家庭教師に教わる場合でも問題を解いている時間はあります。そのため、このこと自体はさほど問題ではありません。
これが問題となるのは、生徒に自習の習慣がない場合です。
複数の生徒に教えている講師は自習の様子まで観察することはできないため、自分で勉強できない生徒の場合は授業時間の大半が無駄になってしまうことも多いようです。
講師の質の良さにかかわらず、講師と生徒の間には相性があります。それは教え方の相性かもしれないし、性格の相性かもしれません。
どちらにせよ、相性の悪い講師に教わり続けていると生徒の成績は伸び悩んでしまいます。講師との相性は、それほど大切なものなのです。
教えてもらっている講師といまいち合わないと感じた場合、個別塾であれば簡単に講師の変更が可能です。
ほとんどの個別塾では複数の講師が在籍しているため、相性のいい講師を探すことも可能でしょう。これは、個別塾の大きなメリットだといえるでしょう。
個別塾では、同じく勉強するために塾通いをしている生徒たちと出会うことができます。
授業中も、同じ講師の授業を受けている生徒たちの姿が自然と目に入ります。
そのなかに積極的に授業に取り組んでいる生徒がいれば、それはモチベーションアップのきっかけになるかもしれません。
大人でも自分でモチベーションを上げるというのは難しいもの。子どもならなおさらだといえるでしょう。
しかし、個別塾ではやる気のある生徒たちと出会えるため良い刺激を受けることができますよ。
家庭教師であれば、授業は間違いなくマンツーマンです。そのため、授業の時間内はずっと講師を独り占めすることができます。
1対1の状態であれば、控えめな性格の生徒でもわからないところを気軽に質問することができますよね。
他の生徒に気を使うことなく、思う存分質問を投げかけることができます。
また、常に講師に見られている状態のため集中力を維持することができます。
なかなか自分では勉強に集中できないという生徒も、授業時間をフル活用することができますよ。
家庭教師は自宅まで出向いてくれるため、生徒が塾に足を運ぶ必要がありません。
これはそれほど大きなことではないように思えますが、テスト前や受験期には一分一秒を惜しんで勉強したいもの。
通塾に時間を割かなくて済むのは、大きなメリットです。
特に、自宅がやや郊外にある場合には通塾だけでも1時間以上かかることがあります。
このような場合は通塾しなくてよいというメリットがとても大きく、家庭教師に軍配が上がるといえるでしょう。
個別塾の場合、基本的に講師がアドバイスするのは勉強についてのみです。
苦手な単元についての相談に乗ってくれたり勉強の仕方についてのアドバイスをくれたりはするものの、勉強の習慣などから教えてくれることはあまりありません。
それに対して、家庭教師は勉強の習慣など基礎の基礎から面倒をみてくれます。
生徒の親と話す機会が多いこともあり、的確なアドバイスができるのも特徴です。
そもそも勉強の習慣がない、どのように勉強を始めればいいのかわからないという生徒にはぴったりだといえるでしょう。
個別塾か家庭教師かで悩んだとき、考慮すべきポイントは大きく2つあります。
1つ目は、やはり費用です。個別塾と家庭教師を比べた場合、圧倒的に家庭教師のほうが費用がかかります。
家庭教師を雇うのが難しいのであれば、無理をせずに個別塾を選んでください。
そして、もう1つのポイントが「自分で勉強する習慣があるかどうか」です。すでに自分で勉強を進める習慣ができている生徒は、個別塾が向いているといえます。
その一方で、自分で勉強できないのであれば家庭教師のほうがおすすめです。
この2つのポイントを踏まえつつ、個別塾がいいか家庭教師がいいかを考えてみてくださいね。
引用元:馬渕教室
http://kouju.mabuchi.co.jp/index.html
引用元:Z会の通信教育
https://www.zkai.co.jp/jr/
※価格は、2021年10月の情報です。